自然郷(しぜんごう)/大木代吉本店(福島県西白河郡)*価格は全て税込です

<平成30年1月~取扱開始>

 

出逢いは5年くらい前でしたか、実は震災で甚大な被害(大小14棟のうち5棟全壊、4棟半壊)を被って復活へ向けて頑張り始めた頃と記憶しています。最初の印象は「典型的な福島酒」悪くはないけれど特筆すべき点がない、そんなお酒と感じた記憶があります。それから年に何度もお酒を持って訪ねてくださり、そして年を追う毎に酒質のブラッシュアップが見られ、また自由な発想での新しい挑戦に惹かれて先日蔵を訪ね、その可能性に魅力を感じてお取引を開始させていただくことになりました。写真は5代目当主の大木雄太さん。昭和44年生まれの48歳。2007年に先代より当主を引き継いで10年ほどになりますが、現在は造りも責任者として頑張る「多才なオトコ」という印象です。

現在の状況まで持ってくるのは大変だったと思います。蔵は東北本線の矢吹駅の目の前にありますが、もともと湖を埋め立てた土地らしく地盤が弱かったことが震災での被害に繋がったようです。しかし、もちろんこれは軽い気持ちで言うつもりではありませんが、現在はそんな逆境を前向きに捉えて「新しい大木代吉本店」を楽しみながら構築しているようにも思えます。山廃や生酛などへの取り組み、フレッシュさをそのまま瓶詰めする仕組み作り、特殊な麹由来の酸を楽しむ酒造りなど、とにかく何でもやってやろうという好奇心全開(笑)とはいえ造りの経験不足を自身で謙虚に見つめてどんどん修正をかけていく柔軟さも併せ持っています。現在の自然郷から僕が感じる魅力は「透明感ある酒質」「甘みと酸のバランス」そして「飲みやすさ」。伝統的な技法を踏襲しながらも随所に大木さんの悪戯っぽい笑い(笑)と素敵なセンスがチラチラ見えるんですよ。そんな大木さんの「楽しいお酒」を少しでも伝えられるようにこれから頑張って参ります、応援よろしくお願い申し上げます。

 

                                       <平成30年1月記す>

 

 

自然郷 特別純米 BIO 29BY *30.1.11発売

使用米:夢の香(または五百万石) 精米:60% 

日本酒度:-2 酸度:1.8

火入れ:あり(1回) 濾過:なし 加水:なし

アルコール:16度

販売予定期間:秋くらいまで?

 

価格:1,440円(720ml) 2,880円(1.8L)

 

軽い微炭酸、穏やかな柑橘&乳酸系の香り、口当たりは軽快ながらジューシーな旨みがしっかり広がります。実は自然乳酸を生かした酛系の酒母で仕込んでいるのですがその辺はあまり前に出さないようまとめているため甘と酸のバランスがとても秀逸。軽やかに飲める酒質ながら味わいもしっかり、でも飲み飽きない仕上がりです。まずは冷酒から常温でお楽しみください。

 

*ちなみにラベルに表記されるBIOは「BIOPRESERVATION-バイオプリザベイション」の略で「人々が長年にわたり食品として何ら有害作用もなしに食べてきた植物、動物あるいは微生物起源のバイオプリザバティブを効果的に活用しようとする保存法」を意味します。酒造りの原点を模索している、のかも知れませんね。

 

 

 

自然郷 本醸造 さわやか 28BY *30.1.11発売

使用米:夢の香 精米:麹60%/掛70%

日本酒度:+3 酸度:1.2

火入れ:あり(2回) アルコール:15度

販売予定期間:通年

 

価格:972円(720ml) 1,944円(1.8L)

 

ほのかな香り、スッキリした口当たりでスルッと流れるような滑らかな酒質ですが、程よい旨みが透明感を持って爽やかにキレていきます。柔らかくてとにかく程よいふくらみを持ち、さらっとしているのに印象に残る美味しさ。これ、醸造過程から貯蔵過程までめちゃめちゃ丁寧な仕事をしてないと実現できない酒質。本醸造(アル添)のよさを最大限に表現したお酒のひとつだと僕は思います。コスパ半端ないです・・・すげー。冷酒から常温、お燗まで万能の食中酒です。