若竹屋/若竹屋酒造場(福岡県久留米市)*価格は全て税込です

 

博多より南へJRで1時間ちょっと、駅舎が河童を模している(笑)河童伝説の里であり、美しい耳納(みのう)連山からのその豊富な伏流水ゆえ上水道がなくどの家も全て井戸水という田主丸(たぬしまる)に元禄12年(1699年)より建つ若竹屋酒造場は、筑後川の近くの静かな里に佇んでいます。その若竹屋を名実共に引っ張る横尾正敏杜氏はその柔和な笑顔と人当たり、そして来年還暦を迎えるとは思えない柔軟な発想と行動力で旺盛なチャレンジを続けています。今年で入社して35年だそうですが、無理に香りを出すような流行には流されず、米の旨味をたっぷり楽しませてくれるようなお酒をリリースしてくれています。

初めてお会いしたのは僕がこだまを開店する前の5年前。初対面にも関わらず丁寧に蔵とその酒を案内してくださったことを今も思い出します。その際に一目惚れした「一、(いちから)」をこだま開店と共に扱い始め、少しずつですがその魅力を広めて参りました。今回5年ぶりに蔵を訪ねいっぱいお話させていただき横尾杜氏の新たな魅力もいくつか発見して来ました。これからもう一歩踏み込んだ「横尾さんのお酒」を伝えていきたいと思っています。

 

                                        (平成27年6月記)

 

若竹屋 Debut(デビュー) 純米 無濾過生原酒 2019/30BY *2019.04.22発売

使用米:福岡県産 レイホウ 精米:70%

酵母:サッカロマイセス・サケ・ヤベ(明治28年に矢部規矩治博士により日本で初めて分離された清酒酵母) 種麹:アスペルギルス・オリゼー(明治9年に日本で初めて分離・培養)

日本酒度:+3 酸度:2.6 アミノ酸度:2.1 アルコール:17度

 

価格:1,350円(720ml)2,808円(1.5L)*1.5Lのみ29BYあり(¥2,916)

                

明治時代に日本で初めて採取された種麹と酵母を使ったちょっと面白いお酒です。ライチ系の爽やかな香りと爽やかな酸を持つこのお酒。若竹屋創業の1699という数字をボトルに入れたその名もDebut(デビュー)。甘みと酸のバランスが秀逸で、程よい米の旨みと相まって濃醇な旨みを楽しめます。完熟ライチのようなジューシーさに、この酵母と蔵特有の個性的な酸と旨みを味わえるお酒。熟成するとモルトウイスキーのような複雑な熟成感を楽しめる個性派です。

 

 

 

若竹屋 博多練酒 *29.09.23発売

原材料:米・もち米・米麹

アルコール:3度

 

価格:1,620円(500ml)

 

とろっとろで甘酸っぱい、室町時代の造りを復元した伝統の博多練酒(ねりざけ)です。ヨーグルトのようなフルーティな乳酸風味はお酒の苦手な方でも楽しく飲めると思います。白酒が近い感じですが酒っぽさやえぐみ等が皆無で洗練された味わいです。<以下、箱書きより抜粋>博多ねり酒の製法は上質の米、もち米を乳酸発酵させ、その乳酸液に米、こうじ、水を入れて再び発酵させて臼で引き絹布で濾すものです。日本独特のお酒「清酒」の製法も本質的にはこの過程を経て造られねり酒はまさに日本酒の原点といえます。それはとろけるような絹ごしの舌ざわり、甘酸っぱさ、それにお酒の香りが絡み合い、博多ねり酒ならではの奥行きの深い味わいです。

 

 

 

若竹屋 坐(ざ)純米 無濾過生原酒 2018/30BY *2019.05.10発売

使用米:福岡県産 夢一献

精米:68%

使用酵母:9号

アルコール:17度

販売予定期間:夏くらいまで

 

価格:1,296円(720ml) 2,592円(1.8L)

 

ほのかな香り、さっぱりした口当たりの後にジューシーな旨みが広がります。ほんの僅かなガス感と柑橘系のシャープで力強い酸が爽やかさをサポートし、後口に少しの苦みを添えてフィニッシュします。軽めの酒質ながらガッツリした飲み応えもあり、この蔵ならではの荒々しさや鄙びたニュアンスも楽しいポイント。基本的には冷酒で、幅広いおつまみと楽しめる個性派です。

 

 

 

若竹屋 馥郁元禄之酒(ふくいくげんろくのさけ)

使用米:国産米 精米:85%

原材料名:米・米麹

熟成:数年~約12年熟成のブレンド

アルコール:17度

 

価格:2,052円(720ml) 4,104円(1.8L) *完売いたしました

 

これまた美しい琥珀色。若竹屋に残る江戸時代(元禄)の文献をたどり当時の酒質を現代に甦らせたそうです。複雑なカラメル香、柔らかくも圧倒的に広がる甘美で深い旨みと優しい酸。複雑で濃厚な旨みが熟成によりさらに深みを増しています。上↑の一、ほどの強烈な酸はなく甘み先行のニュアンスです。キンキンに冷やせばシェリーっぽい感じもあり、結構いろいろな肴と合いそうです。冷酒やロック、ソーダ割りも最高。もちろん常温、お燗でも真骨頂が味わえます。

 

 

 

若竹屋 「一、」(いちから) 熟成純米原酒

使用米:福岡県産夢一献 精米:68%

火入れ:あり 加水:なし(原酒)

熟成:蔵内常温(約12年)

アルコール度:18度 

 

価格:1,296円(500ml) 2,808円(1.8L) *完売いたしました

 

大昔に使われ試験場に眠っていた酵母を復活させて仕込んだこの酒、新酒の頃は酸が強烈過ぎて蔵内でも不評だったそうで(笑)しかし蔵内のタンクで常温で寝かせた結果、素晴らしいお酒に成長しました。その美しい琥珀色、ガッツリ&パワフルな酸に馥郁としかいいようのない風味は「日本酒の熟成の凄さ」を教えてくれます。是非とも常温、そしてお燗でじっくり試してください。極上のひとときと出逢えるはずです。豚の角煮、餃子や中華などとの相性も抜群です。